オゾン(O3)という言葉を聞いたことはありますか?
例えば、有害な紫外線から生物を守る「オゾン層」なら、ご存知の方も多いでしょう。
オゾンは大気中に自然に存在し、大気を自浄する働き(脱臭・除菌)をしています。
日差しの強い海岸などでは0.03~0.06ppm、森林では0.05~0.08ppmの濃度が観測されています。
オゾンは基本的に目で確認できませんが、臭いとして確認することができます。
森林などの爽やかな空気には、オゾンが含まれているのです。
オゾンは酸素(O2)と酸素原子(O)によって構成されています。
オゾン分子(O3)は、きわめて反応性の高い物質であり、時間とともに安定した酸素(O2)に戻ろうとする性質をもっており、反応後は残留物を出さない、きわめて安全な物質です。
オゾンの強い酸化力は、除菌や脱臭において、その威力を発揮します。細菌や悪臭物質の成分の多くは、酸素原子と非常に反応が速いので、オゾンによる除菌・脱臭はとても効果的なのです。
芳香剤のように、悪臭を一時的に閉じ込めるのではなく、悪臭分子を酸化分解するので、臭いが戻ることはありません。もちろん、二次公害に繋がる有害な物質を出す心配も一切ありません。オゾンは、強力な除菌・脱臭力を持ちながら、環境に限りなく優しい物質といえるでしょう。
低濃度オゾンガスを吸引してしまっても、人体に影響はありません。
しかし、高濃度・長時間の人体への吸引は、人体に悪影響が出ますので、以下の表をご参考にご使用ください。
オゾン濃度(ppm) | 人体への影響・作用 |
---|---|
0.01 ~ 0.02 | 多少の臭気を覚える(やがて馴れる) |
0.1 | 明らかな臭気があり、鼻や喉に刺激を感じる |
0.5 | 明らかに上部気道に刺激を感じる |
1 ~ 2 | 2時間暴露で頭痛・胸部痛・上部気道の渇きと咳が起こる。 |